認知のゆがみとは何かについて
いつでも自分を精神的に責めてしまう、些細なことを気にして落ち込んでしまう、ネガティブ思考が身についてしまいしんどい思いをしている人によく当てはまる心理学用語として
「認知のゆがみ」
というものがあります。
認知とは物事の捉え方のことです。
良い出来事が起きても悪い点ばかりを注視してしまうと、楽しいことも楽しめず、喜ぶようなことですら不安を感じてしまうようになります。
心理学やメンタルを勉強している方で「認知のゆがみ」という言葉自体は耳にした方は多いと思いますが、「認知のゆがみ」そのものを知らない人だとゆがんだ捉え方を
- 自分の生まれつき性格だから仕方ない
- ひねくれているのが自分らしさだから、今更変えるのなんて無理だ
と、生まれつきのものだと考えて問題視するのを避けたり、認知をゆがませたまま悩みや不安を抱えて暮らして行く人もいます。
今回は認知のゆがみについて詳しくお話いたします。
心理学においては認知のゆがみは、非合理的な物事の考え方を指す言葉で、とくにうつ状態を悪化あるいは永続化させると考えられています。
認知のゆがみは完璧主義や悲観主義な性格の人、ひねくれた考え方をしている人によく見られる考え方で、現実を正しく捉えることができないことからストレスや精神的な辛さの原因になります。
もちろん、完璧に何かをやり遂げたい、もっと慎重に考えて物事を決めたいという気持ちそのものは誰にでもあり、決しておかしいことではありませんが、その考え方が強くなった結果、ストレスやメンタルの不調を感じるのであれば、自分の考え方のゆがみに気づいて、できるだけ楽になれる考え方を探していくことで、悪い考え方の癖を止めることができます。
認知のゆがみのパターンは以下の通り
・全か無かで考えてしまう
・行き過ぎた一般化
・心のフィルターがかかる
・マイナス思考
・結論の飛躍
・過大評価、過小評価
・感情的決めつけ
・「~すべき」と考えてしまう
・レッテルを貼って考える
・自己関連付け
次は、この認知のゆがみに対してどのように行動すべきかを説明したいと思います。